Raspberry Piの設定【VNCサーバ(tightVNC)の設定】
今回からおまけのような設定のご紹介になってきます。そんなおまけの初回はRaspberry PiにVNCサーバを入れてリモートデスクトップ出来るようにしたいと思います。Rasberry Piはハイスペックな訳ではありませんのでリモートでの接続は基本的にはコマンドライン経由の接続がおススメですが、入っていると便利なことがしばしばありますので、入れておきたいと思います。
早速はじめていきましょう。
手順1 VNCサーバのインストール
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install tightvncserver
手順2 VNCサーバの起動と初期設定
VNCサーバを立ち上げると初回はパスワード設定させられます。
$ tightvncserver
VNCサーバの自動起動の設定を行います。次のような自動起動のスクリプトを記載します。
# sudo vi /etc/init.d/vncboot
# 参考サイト http://assimane.blog.so-net.ne.jp/2013-03-27
#
### BEGIN INIT INFO
# Provides: vncboot
# Required-Start: $remote_fs $syslog
# Required-Stop: $remote_fs $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start VNC Server at boot time
# Description: Start VNC Server at boot time.
### END INIT INFO
#! /bin/sh
# /etc/init.d/vncboot
USER=pi
HOME=/home/pi
export USER HOME
case "$1" in
start)
echo "Starting VNC Server"
#Insert your favoured settings for a VNC session
su $USER -c '/usr/bin/vncserver :1 -geometry 1440x900 -depth 24'
;;
stop)
echo "Stopping VNC Server"
su $USER -c '/usr/bin/vncserver -kill :1'
;;
*)
echo "Usage: /etc/init.d/vncboot {start|stop}"
exit 1
;;
esac
exit 0
解像度の1440x900
の部分は今回MacBook Air 13インチに合わせた数値にしていますので、リモートデスクトップに使うPCの解像度に合わせて設定しましょう。
続いて、実行権限を変更します。
# sudo chmod 755 /etc/init.d/vncboot
そして、最後に自動起動の登録を行います。
# sudo update-rc.d vncboot defaults
「Localeの設定が出来ていない」と言われていますが、特に問題ないのでそのまま進みます。設定の有効化のために、再起動します。
$ sudo reboot
手順4 再起動と自動起動の確認
再起動後SSH接続し直したら、ps
コマンドで起動状況を確認してみましょう。
$ ps -ef | grep tightvnc | grep -v grep
無事起動しているようですので、続けてnetstat -nlt
で、ポートがLISTENしているか確認しましょう。
$ netstat -nlt
無事5901
ポートでLISTENしています。
手順5 VNCクライアントからリモートデスクトップ接続を確認
Raspberri Pi上のVNCサーバの設定が出来たら、いよいよクライアントから接続してみましょう。ここではMacintoshのFinder経由で接続を試みてみましょう。
Finderで「CMD+k」としてください。次のようなサーバ接続用の画面が現れます。今回はVNCですが、FTP等様々なプロトコルに対応しています
今、Raspberry Piのアドレスが「192.168.100.103」ですので、次のように打ち込み接続を試みます。
vnc://192.168.100.103:5901
すると、パスワードを聞いてくる画面が現れますので、先程設定したパスワードを入力しましょう。
そして、無事認証が通ると、リモートデスクトップ出来ると思います。
これで、VNCサーバの設定と確認完了です。先に述べました通り、サクサクは動きませんので、普段の作業はコマンドラインがおススメですが、ちょっとGUIを使って確認したいという時には重宝しますので、お試し頂ければと思います。
次回はNTPデーモンの設定を行いたいと思います。